これ以上ない人柱

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国宝松江城のお堀の中に暮らす中村さん。
こう見えて,首から下を動かすことができません。
そのため,スマホやタブレットPCの操作は自作カスタムスタイラスで行います。
普通の自作スタイラスではドラッグ操作が行いにくいのですが,このカスタム版はヌルヌルドラッグが可能です!

最近,CIL を立ち上げました。
重度の身体障害を持ちながらも事務作業もバリバリとこなす在宅ワーカー。

さて,先日,タブレットPC(Microsoft Surface)を固定する器具の調子が悪くなったので,新しいものに交換しました。
1,680円という破格の安さなので,きちんと使えるのかやや心配でしたが,ご本人のフロンティア精神もあって人柱となっていただきました。

これです。Amazonサマサマ。
商品名:ドリームスポット-スマートフォン~タブレットPC用アタッチメントホルダー

結果,使用後1週間はまずまず。
Surface はタブレットとしては重量がありますし,四方のエッジがスベスベなので保持する方法によっては滑り落ちてしまいます。
このホルダーはコーナーを保持するのでその心配がありません。
ただ,プラスチック製なので耐久性は期待できないかもしれませんので,しばらくは様子見ですね。

重度の障害がありながらも,こうして知的活動を継続することができるのはスマホやタブレットのおかげ。
もちろん,旧来のパソコンでもまったく不可能ではありませんでしたが。

中村さんはスカイプもフル活用して相談業務も行っています。
ご本人の日常の中で,このように使いこなしている姿を見ると,「コンピュータとネットワーク」が障害者の生活に革命を起こしたのを実感します。

教育はまずもって必要かつ重要ですが,つまるところ,生活に生かすことができなければほとんど意味はありません。
「支援者が楽しい支援技術」が幅を利かせている昨今,当事者の生活にしっかり根付く支援技術が普及して欲しいものです。

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