【報告書】ワンスイッチ入力による司法試験受験プロジェクト【2017年度】

重度障害者のみなさん,支援者のみなさんへ

どんなに障害が重くても挑戦することは自由です。もし,身体障害が理由で入学試験や資格試験の受験が門前払いになったら,このプロジェクトを思い出してください。日本国内のどんな試験よりも難しい司法試験を,たいていの人よりも障害の重い青年が受験したのですから。

そして,この青年の実績を盾にして,もう一度叶わなかった試験に挑んでみてください。きっと,なんとかなります。

伊藤史人

「最重度の障害があっても最難関の試験に合格できる!」を目指して始めたプロジェクト『勝木洋臣さんの司法試験受験を応援する会(2017年度)』。2016年後半に本格始動したことから,2017年度受験については時間も限られていたこともあり,突貫工事でプロジェクトを推進しました。

書類の準備から法務省との折衝・システムの準備&試験・専門用語辞書の編集・さまざまな雑務・試験当日のマネージなどの作業が目白押し。支援者のみなさんは本務がある中,たいへんな支援を申し出てくれました。

何よりも支援者を動かしたのは,勝木洋臣さんの「受験したい・合格したい!」の強い強い思いでしょう。

私にとっては,洋臣さん個人を支援したい気持ちが5割,「最重度の障害があっても最難関の試験に合格できる!」の証明したい気持ちが5割。それは以下に集約されます。

自分の有限なリソースを考えると,このプロジェクトの成功がその他多くの重度障害者の社会活動を後押しすることになるのを期待しているから。

実に多くの方の協力もあり,不可能と思われたワンスイッチを使った受験が実現できました。本来,丸4日かけて六法を片手に手書きで行う過酷な試験です。それを片手のワンスイッチのみで行おうというわけですから,受験者の洋臣さんのみならずシステム側の準備も大変だったのです。

ここ数ヶ月,2017年度試験をご支援してくださった方々から,度々「今年はどう?」との質問を受けておりました。今年度受験については,私の考える方針とご家族の方針にけっこう大きな違いがあるため,積極的な支援は行えておりません。現在,2017年度試験でも尽力した,洋臣さんのご友人方が支援の中心を担っています。

今回公開する報告書は,おそらく世界ではじめてのワンスイッチでの司法試験受験の全容を明らかにしたものです。テクノロジーと人の思いをうまく融合すれば,大抵のことはできてしまうというひとつの証明です。

報告書2017一式ダウンロード

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