支援学校の「オトナのおもちゃ」を見て思うこと

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支援学校や養護学校には,スイッチで遊べるように改造をほどこしたおもちゃがたくさんあります。過度に手の入ったものは「ピタゴラスイッチ」であって,教員の自己満足に他なりません。

とはいえ,誰でも行える程度の改造は必要であることは確かです。たとえば,ワンスイッチ化してスイッチで動かせるようにしたりです。ただし,おもちゃの改造自体が目的化して,教員がおもしろそうなおもちゃに一喜一憂しているのでは意味がありません。

教材としておもちゃを活用する場合,以下の取り組みが必須と思います。

改造したおもちゃを使うにあたって

  1. 「ピタゴラスイッチ化」しない
    再現不能な雑味あふれるおもちゃは製作者の自己満足。
  2. 記録を取り比較する
    使用時の全身および顔の表情が分かるようにビデオを撮る。新しいおもちゃと既存のおもちゃの使用時を比較する
  3. 記録を考察・評価する
    比較した結果,どのように反応に違いがあるのかを考察・評価する。

わたし自身,教育のための教育を受けてはいません。教育のプロに物申すのは気がひけるのですが,特に2と3は無意味ではないはずです。もし,記録も取らずただやりっぱなしだったら??アホですね。

たとえば,EyeMoT シリーズでは,最低限の客観データが取れるようにしています。取り組みがきちんとできている方は,それをうまくつかっています。「視線入力をやってます!」と言っていても視線履歴を使っていない人は,「ICTを使った!」の名目や授業の時間稼ぎのためにゲームをしたに過ぎません。やっぱり,アホですね。

正直,お金を取っていい仕事なのかなと思わざるを得ません。

障害のある子どもを持ち,お子さんを支援学校に通わせている親御さんへ

担任の教諭にお子さんのビデオの開示を要求してみましょう。授業・各種活動の模様や教育目的で撮影した素材があるはずです。何もなかったら,ロクに記録も取らず教育効果もわからないまま時間をつぶししている可能性もあります。よくありがちな「個人情報が。。。」は親御さんに通用しませんね。

一生懸命な教員なら,きっと要求せずともビデオを見せてくれているとは思います。

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