【民泊の旅】岩手の77歳の女子高生、熊本の盲ろう&車いすの女子大生、出雲国へ(2018年7月28-31日)

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岩手県滝沢市の瑞雲荘に住む板倉ミサヲさん,出雲国で開催されるシンポジウムに参加するため,さきほど盛岡を無事出発しました。同行者は,地元の看護学生とミサヲさんの姪っ子の不二子さん。さらには,ミサヲさんや私の記録を撮ってくれているテレビディレクターも。

上の写真は,看護学生が事前にミサヲさんの介助を練習した際のもの。実に頼りになる学生さんです。以前,Facebookなどで介助者を募集したところ,地元の方に紹介してもらったのです。

熊本の女子大生,盲ろう&車いすユーザーの橋本紗貴さんもシンポジウムに参加!先日は,特別措置による教員採用試験を受けたばかりですね。ミサヲさんと同じく,介助者募集で見つかった作業療法士の加渕さん(下写真の中央)。

2018年7月28日夕方,岩手と熊本から2人のスーパー車いすユーザーが出雲国に集合!ヘンテコな台風12号の進路が気になりますが。。。

ちょうど一ヶ月前,ミサヲさん一行のきっぷを購入。乗り継ぎが3回発生するので大変な枚数のきっぷです。

先日の豪雨災害で一部区間の移動は変更になりました。経路はこんな感じです(上写真)。最終区間の「特急やくも」は,豪雨災害のため運休に。この部分はレンタカーでの移動となりました。

紗貴さんの旅程はこんな感じです。岩手からだと始発便ですが,九州からだとやはり近いですね。「スーパーおき」は豪雨災害の影響もなく運行しています。ただし,帰りは台風の影響でどうなるのか。。。

  1. 11時15分 博多発 さくら548 号
  2. 11時50分 新山口着(約60分待機)
  3. 12時53分 新山口発 スーパーおき 4号
  4. 16時43分 松江着(到着後懇親会へ♪)

さて,この旅の目的はシンポジウム参加ではありますが,同時に大きなテーマを持っています。それは,「重度障害者の民泊」です。重度の身体障害者であるミサヲさんと紗貴さんが民家に泊まってみるのです。

そこで考えたのは,すでに障害者として自立した生活をしている人の家に泊まる案でした。ある程度はバリアフリーな設備があるはずですし,どのように暮らしているのかも勉強になるからです。ホテルではおもしろくありません。特に,ミサヲさんの夢は「一人暮らし」ですから,きっといい刺激になるでしょう。

白羽の矢を立てたのは,松江市在住の中村宏子さんと三好史子さん。いずれも自立した生活をしており,重度訪問介護のヘルパーさんをうまく使って自由な生活を楽しんでいます。

中村さん宅には,ミサヲさん2泊と紗貴さん1泊。三好さん宅には,ミサヲさん1泊と紗貴さん2泊。

上の写真は中村さんのご自宅。古い民家ですね。

スロープは自作感がありますが,必要にして十分。

このお風呂はすごい!工夫しまくっています。しかし,どうやって入るのかは謎です。ミサヲさんも入れるのかな?

中村さんは,しっかり固定したタブレットやスマホを自作スタイラスで操作します。4年前,私が島根大学に赴任した際に作った環境です。これにより,事務仕事が可能になり,CIL松江の代表としてバリバリがんばっています。

居間は広いですね。これなら,ミサヲさん同行者もくつろげるでしょう!

そして,もうひとつの民泊先が三好さん宅。松江駅近くのマンションタイプのお部屋。

いいですねー。中村さんの時代を感じさせる一軒家と違って現代風の環境です。

台所までもバリアフリー仕様。車いすでもきちんとアプローチできます。全体的に余裕のあるつくりをしているので,車いすでの移動もラクラクですね。

お風呂も実に現代風。これなら,ミサヲさんも紗貴さんも安心ですね。実際入るのは慣れの問題で大変かとは思いますが。

お部屋の主の三好さん。約20年の施設生活から抜け出して,2年ほど前に重度訪問のヘルパーを活用した一人暮らしをはじめました。今では講演活動なども行っています。

ミサヲさん、紗貴さん、まずは無事に松江に着いてくれよ!

第一報では,ミサヲさんは無事に盛岡を出発した模様。夕方には全員集合できそうです。

(2018年7月28日6時すぎ)

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