日本初のワンスイッチによる司法試験受験に向けて

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最難関の国家試験である司法試験に,最重度の身体障害者の勝木洋臣さんが受験をするプロジェクト
ひとつまたコマを進めました。
本日,プロジェクト側から出せる支援情報はすべて出し,ボールは再び法務省側に。

試験というのは客観性が極めて重要。
他人を介さずに試験ができないといけません。
スイッチひとつの入力でそれを実現するための受験支援システムを構築中です。

司法試験は4日間に渡る厳しい試験です。
訓練をしてきた健常者であっても,疲れ果てるほどの過酷な試験。
それをワンスイッチのみでやるのですから並大抵ではありません。
最高の技術とアイデアと,何よりも受験者自身のモチベーションが必要です。

昨日は,法務省に提示する受験支援システム仕様について,日本屈指の障害者支援機器の専門家たちと2時間ものネット会議。
構築する受験支援システムの意識合わせです。
参加者は以下。

  • 大杉さん(熊本大)
  • 中島さん・小川さん(ユニコーン)
  • 松尾さん(パナソニック)
  • 氏間さん(広島大)
  • 伊藤(島根大)
  • 勝木(慶應義塾大学病院)*欠席

司法試験管理委員会では,10年前に視覚障害者の受験について,さまざまな検討がされたことが記録に残っていました。
今回のプロジェクトに直接関係のある報告もありました。

以下の報告書「司法試験短答式試験のユニバーサル・デザイン」からの引用です。
今回の状況にすばらしくマッチした指摘がされていました。

音声問題の導入は,(中略)体幹の保持が困難な重度の肢体不自由障害者にも受験機会を与えるものである。

著者の藤芳さんとは面識がありません。
いずれはお会いしたいですね。

この報告書には実験協力者として,本プロジェクトの支援者にもなっている伊藤真塾長が登場。
伊藤真塾長からは,勝木洋臣さんの自習用に,伊藤塾のデジタル版参考書を無償提供いただいております。
こういったユニバーサルデザインの研究にも携わっていたということで納得です。

さて,現在の勝木洋臣さんの状態は,ひとつのスイッチであればきちんと使えます。
ただし,長時間の使用は難しいようです。
受験支援システムの開発はおおむね順調です。
今後,リハビリやスイッチの練習により,スイッチ操作能力の向上が果たせれば合格も現実的になります。

この動画は今の勝木洋臣さん。
随時,応援してくださる方を募集しております。

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