【内申点の謎】クラブハウス活動でのすてきな出会いより

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この2週間,クラブハウスで「【ポランの広場】重度障害者支援のテクノロジー活用❤夜会」を毎日のように開いています。

今日の素敵な出会いは,ソフィア大学1年生のコータローくん。

先天性ミオパチーという,けっこう珍しい筋疾患をもつ大学生&車いすユーザー。大学の寮で,重度訪問介護ヘルパーを活用して独居しています。

通学の困難や日常のことをいろいろ話していました。

すると,SMAの娘さんを持つお母さんの手があがりました。今日は進学予定の中学校で内申点のルールなどを聞いてきたとのことでした。

娘さんは人工呼吸器をつけ,ストレッチャーで寝て過ごしているので,当然歩くことはできません。

お母さんの話を聞くと,進学先の中学校教員いわく,体を動かす実技での内申点はとても低くなるだろうというのです。障害由来であっても,動かないから成績が低くなるということ。

??

確かに,他の方からも,そういったことは何度か聞いたことのあることではありました。

でも,改めて立ち止まって考えてみれば,体が動かないことを理由に体育の成績が悪くなるっておかしいわけです。

身体障害により走れないのだから,走ることをズバリ評価されたら,もうこれはどうしもようもありません。それを根拠に成績を落とされたら,合理的配慮の観点からもまったくスジが通らない話。

コータローくんも,高校時代にどうレポートをがんばっても体育は3までで,大学の推薦をもらうのにとても苦労したということでした。人一倍努力をしても,生まれながらの身体状況のために成績が頭打ちになってしまっていたらしいのです。

どんな世界にも理不尽なことはあるけれど,中高生にその仕打ちはちょっとひどいと思った次第です。

中学校で内申点が低ければ,高校進学にも影響が出ます。実技が多い中学校ならなおさら。

大学に行きたいのに,支援学校に入ってしまったら。。。(ここでは語るまい)

コータローくんの話を聞いていたら,「身体障害のある中高生の実技の内申点」問題がとても心配になってきました。

だって,一生に関わる進路への影響が大きいのに,合理的配慮もない,ほとんど違法ともいえる判断が,公立中学校で行われているということですからね。

【内申点の謎】クラブハウス活動でのすてきな出会いより” に対して2件のコメントがあります。

  1. 八反田史彦 より:

    クラブハウスは録音等できない原則クローズなので、そこでの会話をブログに公開するのも注意が必要なのではないかと素朴に感じました。もちろん、ご本人に許諾していただいての掲載だとは思いますが、もしそうなのであれば、最初にそのことを書いておくべきではないでしょうか。すっかり一般論に落とし込んで取り上げるのであれば分かりますが、書いている内容はかなりプライベートな事例ですのでちょっと気になりました。

    1. Fumihito ITO より:

      その規約は存じています。
      本件は事後ではありますが、スピーカーさんたちに了解をとってあります。

      クラブハウスでは「みんな」の許可を取れば内容を公開できることになっていますが、発言のないオーディエンスも含めるかは状況次第かもしれません。

      すでに、クラブハウスでのルームは、記事化を前提としたインタビューの場としても使われています。
      事実上、「他言しない」を機械的に運用するのは困難でしょう。

      ということで、私は、規約を知りつつも、スピーカーの許可があれば内容を公開してもよいというスタンスをとっています。

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