毒キノコと視線入力装置

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視線入力装置はまるでキノコ。
食べてみないと毒があるのかどうか分かりません。
食べられるキノコは料理によっておいしくいただけます。
毒キノコは危ないので食べてはなりません。
ただ,摂取する量をコントロールすれば薬として作用する一面をもちます。

視線入力装置は,その新しさゆえ様々な憶測を呼び込みます。
(なお,視線検出の原理は100年以上の歴史があります)
いまだ,人間に対してどのような「毒性」を示すのかハッキリ分かっていないからです。

毒キノコは,先人たちがうっかり食べてしまったり,あえて食べてみて人体への影響を明らかにしてきた歴史があります。
もしかしたら,人類史上初めての人体実験は毒キノコの調査だったのかも??

それはさておき,視線入力という比較的新しい道具の使用にあたっては慎重にも大胆にもなる必要があります。
これの単体での人間への影響をきちんと調べないといけません。

まずは,装置で使う赤外線領域の眼底等への影響を評価するのです。
次に,現場での使い方を想定して,きちんと単体での危険性を評価する必要があります。

もし,人間への影響が無視できるレベルのものであれば大手を振って使えばいいわけです。
キノコ料理と同じように,視線入力装置料理も千差万別な味,つまり使いみちがあります。
おいしくいただけるメニューで使えればいいですね。

多少の毒があっても,使いようによっては薬になります。
塩や砂糖だって毒にもなるように。
モノは使いようですね。

ところで,VRは視線入力装置よりもずっと人間への影響が大きいです。
おそらくは,毒キノコ。
その議論は大きな話題になりそうです。

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