【親心】地方の国立大学で1コマの授業を受けるためのコスト

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大学生になると、これまでのように完全に管理された教育環境から離れ、自分で生活や学びを組み立てていくことになります。特に一人暮らしを始めると、その自由さは高校までとはまったく別次元のものになります。

しかし、その自由の使い方を少し間違えてしまうと、次第に大学へ足が向かなくなる学生も出てきます。明確な目標があればよいのですが、アルバイトで疲れて授業を休みがちになったり、昼夜逆転してオンラインゲームに没頭したり、あるいは「ボランティア」という名のやりがい搾取に巻き込まれてしまったりすることもあるようです。

大学生活は、親が子どものために20年近くかけて用意してきた、「人生で最後かもしれない、勉強だけに集中してよい時間」です。それにもかかわらず、いとも簡単にアルバイトを優先してしまったり、「ボランティア」に多くの時間と労力を注いでしまったりする学生が後を絶ちません。

そこで、大学で1コマの授業を受けるためのコストを試算してみます。一人暮らしで地方国公立に通うケースです。


国立大の標準額は、入学料282,000円、授業料年535,800円です。 卒業要件は124単位以上なので、講義科目を「2単位=15コマ」とみなすと、4年間で 124÷2×15=930コマ です。

授業料4年分 2,143,200円
入学金 282,000円
学費合計 2,425,200円
仕送り8万円×48か月 3,840,000円
4年間総額 6,265,200円

【生活費込みの1コマあたりのコスト】
6,265,200円 ÷ 930コマ = 約6,737円/コマ

【学費のみの1コマあたりのコスト】
2,425,200円 ÷ 930コマ = 約2,608円/コマ

実際には、賃貸アパートを借りる際には敷金や礼金などの初期費用がかかりますし、月々の生活費も8万円では収まらないことが多いでしょう。そうした費用まで含めて考えると、授業1コマあたりの負担額は7,000円を超えてきます。

さらに、1コマは90分です。1コマ7,000円とすれば、1時間あたりに換算すると約4,600円になります。現在の学生アルバイトの時給を1,200円程度と考えると、授業を受けるということは、アルバイトの4倍近い時間的価値をもつ行為だと言えます。

つまり、授業を1回休むということは、単に「90分を失う」というだけではありません。家族が長い時間をかけて用意してくれた学びの機会を、数千円分、場合によってはそれ以上の価値として手放していることでもあるのです。

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