【お言葉】支援機器が少女と母の人生を変えたある事例

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2018年6月のある日「あの伊藤くん?」の電話。

20年も会っていない,大学時代の先輩からの電話でした。

視線入力のことを調べていたら私を見つけたとのこと。

その先輩は,北東北の町で養護学校の教諭をやっているそうで,受け持ちの6年生のみずきさんを何とかしたいということでした。

電話から間もなく,7月に児童宅を訪問。

手弁当で行く約束をしつつ,その代わりに視線入力を行うための最低限のセットをそろえるようにお願いしました。

昔から行動力はすごい人だったこともあり,お手軽セットをばっちり購入されていました。

これけっこう重要。

担当教諭が本気なら私も気合が入ります。

みずきさんは見るからに重度障害児。

私の声かけにも明確な反応はありません。

動きも少なく,スイッチ操作は極めて困難と思われました。

まずは視線入力によるアセスメントを行うことにしました。

お母さんへのあいさつもそこそこに,さっそく。

眼球の動きの量や範囲は十分。

大人がやってもそこそこ難しいスクラッチゲームも精度よくできました。

「できるな!」

確信できた瞬間でした。

ひらがなは,少なくとも形は認識している様子。

なのに,養護学校では学習しないクラスに在籍しているということでした。

もったいないなあ。。。

そんな現場に何度も出くわしていたので,ここでもかと思ったものでした。

子どもの能力と養護学校等での在籍クラスのミスマッチ。

たいていは過小評価されているのです。

先日,上記の先輩を通して,お母さんのコメントが届きました。

ここに原文のママ掲載いたします。

視線入力を知ったお陰で、子供の考えてる事、そして学習面で可能性があるという事を知りました。

本当に感動しました。

視線入力を体験しなければ、子供の可能性を知らずに進行する病気悶々と介護する日々だったと思います。

学習面の可能性を知っていても学校側に言う立場ではなく…

受け入れて貰えるだけで有難んだと。

そして子供の能力を知っていても、取り巻く環境の現実を見ているので提案する事も出来ず諦めるしか無く。

何処かで子供の能力を見て見ぬふりをしている所もありました。

視線入力を知る前迄は、みづきの学習面は、親から見てグレーンゾーンでしたので明確に周りに伝える事が出来ずにいましたが、視線入力を体験してこの子は私達が思っている以上の能力がある事に気づきました。

本当は、もっともっと伸ばしてあげたかったのですが、直後に病状の悪化。

家族で介護に明け暮れる日々でしたが、以前と違うのはこの子が何処まで学習面や言語の理解等が出来ていると言うのを視線入力を通して分かったので、言葉のかけ方等で介護の仕方が以前と変わりました。

個々に病状だったりでお子さんの能力は違いますが、私達の子供みたいにグレーンゾーンの所にいる子供への接し方が分からない親等も多く居ると思います。

本当は、能力があるのに可能性があるのに。

見て見ぬふりをして仕方なく日々を過ごしている方々沢山いると思います。

ただ、その子がもっている能力を少しでも知ったり体験するだけで介護の仕方も変わってくると思います。

ただ世話をするだけの日々。

でも意思表示無くとも言葉として返して貰ってなくても、視線入力体験したからこそこの子はちゃんと理解している!

ちゃんとありがとうって!

それだけでいいですよね^ ^

私はこの数年、この視線入力体験して介護の仕方が本当に変わりました。

張り合いがてぎたというか…笑

本当に感謝しか無いです✨

以上です。

この児童は,その後自分で文章を綴れるようになり,算数もできるようになりました。

支援機器が人生を変えた一例です。

きっと,そんな潜在能力をもった子が全国にいるのでしょう。

まだ閉じ込められている子どもたち。

訪問のお礼にごちそうしてもらった,なぎさカフェのお弁当。

ほんと美味しかった~。

こんな心遣いがとてもうれしいものです(^o^)

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