聖地★バンダイナムコスタジオへ

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以前,ポランの広場でこんな書き込みをしました。

楽しく、笑いのあるリハビリ (2016年7月5日)

これをご覧になったテクノツールのTさんのお声掛けにより,トーキングエイド for iPad のOさんを介してバンダイナムコスタジオに訪問することとなりました。
バンダイナムコといえば鉄拳をはじめ,太鼓の達人アイカツ! も手掛ける誰もが知っているゲーム会社。

本日はゲーム・福祉や医療・リハビリ のキーワードで打ち合わせすることに。
具体的に何かを作るための打ち合わせではありませんが,ゲーム開発のトップ会社の方々とお話できるのは楽しいものです。
太鼓の達人の生みの親もいらっしゃり,大変光栄でした。

打ち合わせの中では,視線入力訓練ゲームを体験してもらったり,バンダイナムコ製のゲームを体験したりもしました。
ローコスト視線入力装置については大変興味深く感じられたようです。

さて,ゲームが福祉や医療の現場にしっかり浸透しないのは,コスト問題もさることながら,ゲームの効果が定量的に評価されていないというのが第一だと思います。
もし,ゲームに明らかな効果があれば使うべきなわけで。

当然ながら,お薬は効果や副作用に関して客観的なデータを取っています。
医師が効果の方が勝ると判断したときは,薬を自信を持って使うわけです。
一方,ゲームはただ楽しいだけでしょ?というのが一般的なイメージですね。
ヘタをすれば,目が悪くなる・勉強しなくなる など副作用ばかり取り上げられてしまいます。

でも,私たち人間はゲームが大好きです。
「わたくし,ゲームはしませんの」という人は,商用のゲームソフトをやっていないだけで,生活の中ではゲームを大いに楽しんでいます。
無意識的にゲームに没頭しています。

たとえば「買い物」は,一定のお金(ポイント)で必要な食材(アイテム)を効率的に購入するゲームともいえるでしょう。
いいものが安く買えたらクリア!
安いものを買うためにガソリンを使って別のお店に行くなど,商品差額以上のコストを掛けてしまうことがありますね。
これは合理的に安いものを買っているのではなく,無意識的にゲームの世界に没入していると考えていいかもしれません。

「料理」であれば,与えられたアイテムでよりおいしいアイテムに作り変えるゲーム。
食べてもらった人に美味しいと言ってもらえたらクリア!
より安く作ることをミッションにしてもいいですね。
人間関係は最高のゲーム環境を提供し,実に複雑なゲームルールを実現してしまいます。
心も身体もリアルに痛い思いをすることがありますが。。。
ナンパもイジメを一種のゲームにしている人も。。。

世の中,頭のいい人がいて,ゲーム理論 として学術的にまとめています。

商用ゲームという狭い範囲では,ゲームと無関係の人は多いものです。
上記のように,もう少し広義なゲーム性という側面では,無関係である人はまずいないといっていいでしょう。
だから,福祉や医療の現場にもゲーム性が大いに活用されてもいいはずなのです。
オランダでは世界に先立ってそのような取り組みが行われています。

オランダのゲーム産業に注目(1):シリアスゲームからローカライズまで

ゲーム大国ニッポンで,もっともっと流行ってもいいシリアスゲーム。
先日のリハ工では散々のいわれようでしたね。。。
私の説明が嫌味クサかったからでしょうけども_| ̄|○

バンダイナムコは,アイカツ!を作っている素晴らしい会社。
これの筐体にワンスイッチコネクタを装備してくれたら,とてつもないインパクを引き起こすはず!
多くの重度障害のある女の子もアイカツ!(音ゲー)は好き。
ざっくり考えてこんな効果が!

  • 重度障害児がゲーセンへ積極的に行くようになる
    • 外出へのモチベーションアップ!
    • 社会の障害受容が加速!
  • 健常児と重度障害児が多く出会うようになる
    • お友達が増える!
    • 意外にも重度障害児がゲームに強いことがバレる!
  • スイッチ操作に積極的になる
    • ゲームを楽しむには普段のスイッチ練習が必要!

アイカツ!以外にも,クレーンゲーム・各種音ゲーム(太鼓の達人)やパズルゲーム などもワンスイッチ操作化が無理なくできるはず。
もうなかなか実現しないので,われわれが仕方なしに未熟な技術でワンスイッチゲームを作っているのですが。。。

大手のゲーム会社が持っているコンテンツは素晴らしいです。
大学や個人が作ったクソゲーとは比較できません。
それらのコンテンツをワンスイッチ操作可能にするコストは意外にも少ないかもしれません。
独自の障害者向けゲームを作るのではなく,既存の素晴らしいコンテンツに最小限のカスタマイズで操作可能にして欲しいものです。
自分たちが得意なことをやる自分たちに得なことをやる,それがそのまま社会貢献につながります。

よろしくお願いしまーす!

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