【速報】無事、終えることができました!

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2017年11月5日,「重度障害者のための視線入力シンポジウム in 出雲国」を行いました。あろうことか最後のあいさつの時,ついつい泣いてしまいました(本当に)。この日は,数日前に肺がんの診断結果を受けており,盛岡での病気休暇を開始するの2日前だったのです。文字通り命がけのシンポジウム開催であり,突然の私の涙に多くの方は困惑したに違いありません。

わたしは,そのときはもうそろそろ死ぬと思っていましたし,それは今でもあまり変わりありませんが,一年後に同じことができるとは考えていませんでした。だから,「次回,みなさんとお会いできるように~」の言葉を発するときにはついつい感極まってしまったのです。

今,たまたま小康状態を維持しているわけですが,今度どうなるかは神のみぞ知るところ。だから,思い悩んでも仕方ないので,私自身はとりたてて何も不安に思わず,思いついたことをやり散らかしております。その結果,多くの方を巻き込んでしまい,ご苦労をおかけしているのは周知の通り。

さて,自分の病気の経験から考えても,『希望』があるうちはどんな人生も楽しむことができます。実際,私は人生で今が一番楽しいと断言できます。だからこそ,日々社会的にも身体的にも多くの障害を感じている方々には『希望』を失ってほしくないし,それを見つけてほしいのです。

シンポジウムのテーマには,あえて『希望』などというありきたりの手垢のついた単語は使いませんでした。しかし,全体を通してみればそれがテーマであったことはわかっていただけるでしょう。参加者のみなさん,いかががでしょうか。

医師はときに患者の心を殺します。私もそんな経験を何度もしましたし,これからもあるでしょう。病気や障害は違えども,実に多くの専門家が人を『絶望』させて心を殺している現実。日々いたるところで,そんな人殺しが起きています。だから,おもいがけず一度は殺された人々に『希望』を再び感じてほしい。

この度の,「☆ビュッフェ形式☆実践者のための視線入力&スイッチ入力のシンポジウム」は,完全に私の思いつきで実施したものでした。プランを考えたのは6月中旬。敬愛する諸先輩方に大いに甘えて,お金の話などほとんどナシに,私が信頼する人々(講師たち)が手弁当で松江に集結してくれました。

それに引き寄せられるように,山陰松江での開催&参加費1万円という悪条件にも関わらず,九州から青森までの参加者を集めるまでになりました。当日は,歴史的にも珍しい進路の台風12号により西日本が混乱に陥りましたが,ほとんどの方がキャンセルせずに会場に集まりました。講師のみなさんも当たり前のように集結。そして,台風がすぐ近くを通過しているときにシンポジウムは最高潮を迎えたのです。ほとんどもう奇跡的な状況でしょう。

講師のみなさんは,私が期待する以上の働きをしてくれました。これまで全国津々浦々をまわって,知り合ってきた人々。どっこいこ出雲国の地に集結して,打ち合わせなしにも関わらずゆらぎのない『希望』を放出してくれました。道具や方法の違いがあっても先に見ているものが同じだからです。

さて,シンポジウムにあわせて,当事者講師の岩手と熊本に住む重度障害者が長距離移動&民泊をしました。本来,視線入力&スイッチとそれほど関係があるものではありませんが,この旅を通して新しい『希望』を抱いてもらうことが目的でした。ごく少人数の「友人」とともに部屋を飛び出して,独居する重度障害者宅に泊まったのです。一人暮らしをしたい2人が,リアルにそれを体験しました。後日,体験記がネットにアップされることでしょう。そして,多くの人の『希望』につながると期待しています。

別途,シンポジウムの報告をします。

次回?まずはちゃんと収支をまとめてですね。。。赤字です_| ̄|○

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