【お知らせ】miyasuku EyeCon SWでは、Tobii Eye Tracker 4C/5 が使えなくなります

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現在,障害者用の視線入力装置として,事実上のデファクトスタンダートとなっているのは,Tobii社の Eye Tracker 4C / 5 です。これらは,ゲーム用の視線入力装置として3万円程度で購入できます。

重ねていいますと,Tobii社の Eye Tracker 4C / 5 はゲーム用視線入力装置であり,ライセンス上はそれ以外の用途では使えません。つまり,障害者向けの意思伝達装置のような用途には使えないのです。

日本国内では,無料の意思伝達ソフトウェアとして HeartyLadderHearty Ai と組み合わせてゲーム用視線入力装置対応にしていますし,視線マウスとして 見るマウス もよく使われています。

EyeMoT はゲームですね。

有料のものとしては,国の制度で購入できるものがいくつかあります。

海外においては,無料のゲーム用視線入力装置対応のスクリーンキーボードとして optikey(下図)が有名で日本にもユーザーがおります。

さて,表題のユニコーン社の miyasuku EyeConシリーズの件です。この3年でシェアが急拡大しており,有償の意思伝達装置および視線マウスとして,さまざまな場所で使われています。

本日(11月25日),ユニコーン社から以下のお知らせがありました。

【重要なお知らせ】
11月10日、Tobii本社より以下の連絡があり、交渉の結果、当社としましては以下の対応を行うことと致しました(現在も鋭意交渉を続けております)。
つきましては、事情ご賢察の上、皆様のご理解を頂けますようお願い申し上げます。

1.「Tobii Eye Tracker4C・5」の利用範囲
本装置はゲーム用の視線入力装置であり、安定動作を保証できないため、障害者の日常生活やコミュニケーションの一環として「Tobii EyeTracker4C・5」を利用してはならない。

2.当社の対応
(1) miyasuku EyeConシリーズで使用する≪Tobii社製≫アイトラッカーは、「PCEye Mini」及び「PCEye 5」に限定します。
※Tobii社からの指示により、デバイスチェックを追加します。
(2) 現在、前記(1)の対応のため、SDK(Software Development Kit)をTobii社が指定するものに変更し、miyasukuシリーズの改良を実施中であり、全機能のテスト完了にてリリース致します。
リリース時期が決定次第、改めてお知らせ致します。

【補足】
上記は、ソフトウェア開発企業及び個人がソフトウェアを提供する場合、そのソフトウェアが有償・無償に関わらず適用されます。また、販売会社が実施するデモや試用についても同様です。

https://www.miyasuku.com/information/index/information_category_id:1

今後発売される miyasuku EyeCon SW は,Tobii社の Eye Tracker 4C / 5 では使えません。EyeCon側でどの視線入力装置を使っているのかをチェックして,Tobii社の Eye Tracker 4C / 5では動作しない仕組みが導入されることになりました。

もちろん,上記に記載のある PCEye Mini や PCEye 5 は動作しますし,TM5- mini は問題ありません。

以下,あくまでも私個人の意見としてですが。。。

Windows 10 ではユーザー補助機能として「視線制御」機能が実装されています。マイクロソフト社が Tobii社の Eye Tracker 4C 向けに提供しているもので,アップデートが繰り返し行われており,実用できるものになってきました。

それなのに,ユニコーン社がこのような対応を取らざるを得ない理由はちょっと腑に落ちないものがあります。

マイクロソフト社が障害者向けとして使うのはよくて,ユニコーン社はダメというのはおかしい気もするのです。

今後の動きに注目です。

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