最新技術とありがちな技術のハザマ

オリィ研究所は,オトナから見たらコドモたちの集まりのような会です。
だからこそ,無邪気さを残しつつ楽しい商品開発(社会活動)ができるのでしょう。
もちろん,きちんと常識のある若者もいます。きっと。
しかも,年配の社会経験豊富な社員もいます。これは事実。

代表の吉藤オリィ氏とは,ここ4年くらいの付き合いですが,その短い間に彼を取り巻く世界は変わりました。
それでも,変人のガキ+α だったころから,やっていることは変わらずブレていないのがイイ。
そしてスゴイ。
それができる環境を,多数のスタッフを擁しながら維持しているのはもっとスゴイ!

この日(4月28日),予定よりも遅れながらもオリィ研究所に訪問。
太宰治が溺死した玉川上水沿いのマンションの一室にそれはあります。

到着早々,私に VR装置の一種であるHTC VIVE や専用アプリケーションを体験させてくれ,その可能性を熱く語っておりました。
黒い白衣にこのVIVEは異様に似合います。
もはやデフォルト装備。

訪問した最大の目的は,透明板が付いたこのあやしぃ車いすの体験。
視線入力装置 Tobii 4C EyeTracker をアクリル板に取り付けて,それにプロジェクタを投影しただけのものです。
ホログラフィーでも裸眼立体視でもないありきたりの技術の組み合わせですが,視線入力装置があることによってそのモノの意味は劇的に変わりました。
客観的に見れば,液晶ディスプレイと比べてコントラストも弱くなるし解像度も悪化,プロジェクタによる投影だから眩しいかもしれないし何より設置が面倒。
それでもわざわざこれをやってみたのは,あるALS患者さんの一言があったからに他なりません。

「視線入力じゃ目を見てコミュニケーションができないじゃん!」

視線入力装置は,まさに目を使うわけで,人とコミュニケーションを取るのに目を独占してしまうのです。
ディスプレイが透明なら大丈夫でしょ?ということで生まれたこの変態透明視線入力システム。

今のところ,実用性はほとんどありませんが,将来性は極めて高いと言えるでしょう。
最新技術ではないけど,ありきたりの道具でもない。
まさのそのタニマーを突いているこの試作品。

こういうことは本当に難しいものなのです。
一度見てしまえば簡単なんですけどね。

OriHimeもまさにそう。
こういう会社に頑張って欲しいものです。

 

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